勉強が苦手な子が勉強が好きになっていく《流れ》というのはたくさんあると思います。
その辺りの流れは 身近にいらっしゃる先生の数だけ答えがきっとあり、先生方にお尋ねして頂ければ良い回答が得られる事だと思いますが、今回は その中でも僕が経験するもので多い《流れ》を共有致します。
そこには3つの鍵となる「感覚」あり、
それらを数多く経験させてあげることで子供たちは次第に勉強を好きになっていくはずです。
まず、基本的な前提として
【わからなくなった所やつまづいた所からやり直す】
というのは非常に大切だと思います。
ここは プライドを捨てて、嫌がられてもやらせてみることが欠かせません。
今は学年毎に
《10日間で完成シリーズ》や
《1週間でやり直す◯年生の算数・数学》
等の薄い問題集が沢山売られているので、それらをやり直すというのは非常に価値があり、そこの単元毎のつまづき具合で 子ども達の苦手を把握しては、集中的に復習してもらいます。
とはいえ、それがなかなか難しいもの。
ここで コーチングを用いた指導の登場となるわけで、その過程で気を付ける事がいわゆる今日のテーマです。
鍵になるのは以下3つの感覚。
1、【出来るという感覚】を味わってもらう
これらの問題集は割と易しい問題ながら良問を扱っているので、まずは自分がつまずき始めた少し前くらいの易しい良問を解きながら◯が沢山つく感覚を味わう事が大切です。
これは年齢が低ければ低いほど如実に効果がありまして、特に小学生はこの 《丸がつく 》という感覚が好きで それだけで1つのやる気スイッチに繋がることが多いような気もします。
今の参考書の質はどれも良く、どの問題集も一冊をやりきれば(最低3回は繰り返す)ある程度の力はつきます。
また、それらの問題はしばし繰り返し出てくる事が多いので、仮にその時にできなくても「あ、やったことがある。」という感覚が次へのステップへと繋げてくれます。
2、【完了したという感覚】を味わってもらう
また、1冊をやりきったという【完了感】は自分に自信を与えてくれて、今後少しむずかしくても
「まあとりやえずやってみよう」
という気にさせてくれます。次に進む力を与えてくれるのです。
これらの問題集は薄く、しかも比較的たくさん○がつくので簡単にそうした感覚を味わう事がきっとできると思います。
又、宿題や やる量は《子ども達に決めさせる》というのがポイントです。自分で決めた事だから やるようになりますし、それ故にフィードバックもしやすくなります。
最初は5分で終わる量でも構わないので 、自分で決めさせてみてください。そのうち自分から 少しずつですが量を増やすようになります。
3、【間違えても怒られないという安心感】を味わってもらう
問題集の質問や解き方を教える時に一番大切なことは、勉強への緊張感をなるだけ解いてあげるという事です。
勉強が苦手な子達というのは基本的にこういうプレッシャーに強くないのかなと思います。
彼らは正解を導ける数が少ないので、それ故に そこにさらなるプレッシャーをかけてしまうと 思いきって答を書く事をしなくなります。
結果的に間違いを怖れるようになり、逆に時間がかかってしまうのです。
間違いの多さは勉強が出来るようになる一番の近道であり、
【間違い→克服】
のセットを淡々と積み重ねていけば成績は上がり始めますので、いかにその作業を楽しくさせるかが鍵を握っていると思います。
その為に彼ら彼女らが安心して質問できたり、トライできる雰囲気づくりは必要なのかもしれません。
プレッシャーを与えて負荷をかけながら勉強に向かわせるのは、その後でいいと僕自身は考えています。
まずは自発的に勉強できるようにすることと、勉強のどこかに遊びやゲーム性を感じてもらうことから始めてみるのはよいかもしれません。
これらの3つの感覚は子供達が勉強を自発的にやりだす上で鍵になる感覚だと僕自身は実体験からも感じていますし、いかにこの3つの感覚を味あわせてあげるかを日々意識して、彼ら彼女らとの時間を過ごしています。
後はこれに加えて 《時間を計る》が加われば、だいぶ基盤が整います。
もちろんこれがすべてではないですが、1つの選択肢として考えておいていただけたら嬉しいです。
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