《失敗しない塾の選び方》

《サクッと大学受験〜番外編〜》
前回は、大学受験における学校や塾の『補完』としての役割で大切なのは『ペースメーカー』と『メンター』の2つと書きました。
今回は、受験に向かう子供への親の接し方について書く予定でしたが、
GW明けで塾選びに悩む保護者の方が多くいらっしゃったので、
急遽 番外編として 
《失敗しない塾の選び方》について話していこうと思います。
僕個人の経験としては、塾で飛躍的に点数が伸びたわけではなく、
自分自身の心の持ち方で成績が上がり始めたタイプなので、
基本的に個人のケアに十分時間を避けない大半の塾に行かせることはあまりお勧めしませんが、とりあえず書き留めておくとします。
  
さて、
今 世の中には沢山の塾があります。
それは沢山の方が知る大手予備校から地元の小さな個別指導塾まで。
そして、家庭教師等も合わせるとすごい量になります。
選択肢が増えると、人はその選択自体から目を背ける傾向にあります。
それでも、今や世間的には塾は必要不可になっていますので、
大半の親御様は街で見かけたチラシやCM、広告といった馴染みのあるものから選んでいかれる傾向にあるようです。
ただこれには注意が必要です。
本来の目的は大半の方が、
「子供の成績を上げる。」
だと思います。
しかし、教育は目に見えない分、いくらでもごまかしがききます。
成績が伸びていなくても、塾側の
「お子さんは積極的に発言していますよ。」
や、
「友達と楽しそうに来ていますよ。」
などという本来の塾に入れる目的とは異なる塾側の意見を信じてしまう親御様が多い気がします。
そしてそれは言うまでもなくこれは、塾側が成績があげられない言い訳として使う常套句です。
ここでは、
後悔しないための塾選びの基準についてお話し致します。
全てのラインを満たしている塾はほとんどないでしょうが、
これらを一つでも多く満たしていれば本来の目的に沿う塾として信頼できると思います。

《価格がきちんとHPに記載されているか?》

→どこでもよいので名前を聞いたことのある塾のHPを開いてみてください。
一番知りたいはずの価格がなかなか書いていないと思います。
書いていたとしても月謝や授業料のみです。
これは、授業料の他に寄付や施設充実費、夏期講習、直前講習等で授業料に加え別途沢山のお金がかかるので載せていないわけです。
また、始めは少なめに科目を取らせて順に少しずつ科目を増やしていくケースも沢山見受けられます。
それらが積もり積もって結果として、年間で実際に払う金額はとても多くなってしまいます。
さて、これらを避けるためにどうすればよいのでしょうか?
答えとしては入塾する際にこのように質問することです。
「結局、年間でいくらお支払いする形になるのですか?」

《講師は顔写真が出ているか?》

→大半の塾は大学生やフリーターのアルバイトの方が多くを占めています。
そして、彼らは優秀な人ももちろん多いわけですが、「教える事」に関しては全くの素人ばかりです。
言うまでもなく、知識がある事と教える事は全く違います。
また、彼らはアルバイトなので当然辞めたりもしますし、塾側としても安易にひとりひとりの生徒の個人情報を教えるわけにはいきません。
結果として生徒と密なコミュニケーションをとることができずに教えなければならず、それ故に急な講師交代も頻繁にあります。
そのような状態で生徒の成績を上げることは非常に厳しい言えます。
そういう意味でも、講師の顔写真が出ており、実際に面談の時に会って話せる塾はその講師に対して少なからず研修を行っているはずですので信頼が置けます。
これも面談の際に聞いてみるとよいでしょう。
「私の子供を担当する講師の方と会って話がしたいのですが。。。」
そこでの塾側の回答を聞き、判断されるとよいかと思います。

《塾に行かせた事で目に見える結果が出ているか?》

→さて、塾の広告で一番多いのが、
「合格速報!! ○○大学 ○名合格!!」 
といったものでしょう。
ただし、これには考える余地があります。
今はとても優秀な子でも塾にいく時代です。
彼らはそのまま独学で勉強を行っても難関大学に入ることは十分可能であるのに、確率を更に上げるために塾に行っているのです。
そして、受験では私立大学は何校でも受けることが可能なので、
彼ら一部の優秀な生徒たちが何校も難関私立大学を受け、合格し、
塾側の合格人数を押し上げている可能性があるわけです。
また、最近では塾側が有名難関私立高校に直接営業しに行き、
優秀な生徒を塾に「腰掛け」させ、合格人数を増やすこともあります。
そしてその背景には、志望校に落ちた大勢の生徒たちが隠されているわけです。
塾に行って飛躍的に成績が伸びる子はそう多くありません。
そういうカラクリがあるからです。 
ただ、そこ(塾に入ってからの成績の伸び)に特化した非常にうまい塾もわずかですが存在します。
なので、本当に成績を上げてくれる塾をお望みでしたらこう聞いてみるとよいでしょう。
「塾に入ってから実際に成績が一気に伸びた子、又は勉強に対する行動が劇的に変わった子について詳しく教えていただけますか?
もしくは傍でみていた担当の先生と直接話をさせていただけませんか?」
こう質問することで塾側のスタンスが見えるのではないでしょうか。
以上 
少し厳しめにラインを書いてみました。
住居の次に高額な教育費です。
賢く、そして確実に目的に合う塾を見つけられるよう保護者の方も慎重に塾選びをしていただければ、と思います。
素敵な塾と出会えることを心から願っています。
さて、次回はいよいよ大学受験における親の役割を話していきます。

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