先日、イチロー選手と元プロ野球手の稲葉さんの対談がありました。
ご覧になられた方も多い事でしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=P1AWgXSysw8
この御二人の対談というのは去年も同じようなものがあり、
https://www.youtube.com/watch?v=q1Svrq6KKBQ
このインタビューは、普段の緊張感のあるイチロー選手とは打って変わって、
とてもリラックスしているようにも見えました。
さて、そんな中 相変わらずイチロー選手の名言がこの対談にも至るところにちりばめられていたわけですが、
特に職業柄 印象的だった所がありましたので、今日はそこを挙げてみたいと思います。
それはバッティング理論について持論を展開する中で出てきた言葉でした。
稲葉さんね、手を出すのは一番最後です。
これ…
すっごくわかるけれど、難しいですよね。。。
『見守る』
という事
※
ところで小学生低学年の頃僕はなぞなぞの本を読むのが大好きでした。
当時は縁がなかった図書室にも 幾度かなぞなぞの本を読みには行っていた気がします。
そんな、当時は活字嫌いだった僕を夢中にさせたもの。
それは
ああでもないこうでもないと考えるプロセス…
つまり、そこで色々な考えを巡らす時間・試行錯誤する時間が好きで
その時間にいいアイデアを閃いたりする事。そのアイデアに我ながらわくわくしていたものでした。
ただ、ある日の事
僕の仲の良い上級生が僕の読んでいた本を覗き見て、僕の思考を遮断し 答を先周りして言ってしまった事があったのです。
そこには 僕がイメージを描く十分な余地など一切なく、
ただただ彼の思考を追うことしか僕は出来ませんでした。
そんな中 自分の創造力に待ったをし、彼の想像力を追いながら僕はこう思ったのです。
『なんかつまらん。。』
思考回路や経験が違う僕達大人と子供達には理解力に差があり、
その分
答えを出すのに時間のズレがあるのかなと思います。
だからこそ、そこは僕達大人が「忍耐力」を使って いくぶんか待つ必要があるのだけれど、
「大人」の社会で効率的に生きていくことになれてきってしまった僕達は
時にこの「我慢」がとても下手くそになってしまっている気がするのです。
一方で、
子供達のやる気は それとは関係なしに そうした遠回りをする楽しさと物凄く相性が良かったりして、
その試行錯誤したり考えてる時間を奪われるということは、
もしかしたら僕達が仕事で力をつけたり、恋愛をしたりしていく中で
そのプロセスを奪われるのと同じ事だったりするのかもしれません。
そこには 無味乾燥な結果がポツンと転がり落ちているだけで、
全てがじゃんけんで済まされてしまうような
寂しささえも感じてしまいます。
僕達はしばしば意図せずとも 自分がやって欲しくないことを人に押し付けたりすることがあるけれど、
でもある時 にそんな状況にふと気付けた時、
せめて色んな質問をしながら
答えは決して言わず、
彼らを導いたりしていきながら
自分達自身も 子供達が「試行錯誤」できる時間をよそ目に 待てる力を育んでいく『プロセス』を楽しめると良いなと…
そう 思ったものでした。
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