最近はAO入試の結果も早いところでは出始めていますね。
受験は、本人にとってはうまくいくこともあればうまくいかないこともある「挑戦」ですが、それと同じくらい気を遣うのが受験生を支える保護者の方々なのかなと思います。
特にうまくいかなかった時などは、とても気を遣うものだと思います。
今回は、受験生がうまく答案を書けなかった時にそのような保護者の方々がどのようなサポート(コミュニケーション)をする事がよいのかを、僕自身の経験にならぞえて
子供達の心情やどうして欲しいのか?といったところを中心に(僕自身は中学受験・高校受験 ・大学受験 ・浪人・大学校受験。。。等 人よりも少しだけ多く受験というものに触れてきました)お伝えしていけたら、と思います。
なにか参考になれば嬉しいです。
控えて欲しい事はなんなのか?
まずはここだと思います。そしてこれは恐らく僕だけではないのではないでしょうか?
2つ書いておきます。
1、あれこれ聞いてくる事
⇒恐らく1番嫌かもしれません。試験がどうだったかは自分自身が1番分かっていますし、基本的には相当良い手ごたえじゃないとあんまり話したくないです。話したいときは自分で話すのかなと思います。そして何より表情で察して欲しい、と思っています。気になるのもとてもわかりますが、保護者様の方からは聞かず 子供達が話しかけてきたら答える、というスタンスを貫いていただけたらよいのかなと思います。
2、「切り替えて。次々!」と無理矢理 次がある事に結びつける事
⇒受験といっても複数校受ける方が大半だと思いますし、本命より先に何校か受けることも多いのではないでしょうか?だからこそ次があると気持ちを切り替えさせがちですが、残念ながらそんなに簡単には気持ちの切り替えはいかないものだと思います。わかってはいるのですが、これが本当に難しい。。。「そんな事は言われなくてもわかってるわ!」って思ってしまいます。
マイナスの状態から無理矢理気分をプラスにぐいっと持っていかれる事に1番腹が立ってしまいます。
そもそも彼等は何を考えているのか?
では、そもそもそんな時彼らは何を考えているのでしょうか?
基本的には 色んな事を「思考」しているのかなと思います。僕もいろんなことを考えてしまっていました。
やってしまったという罪悪感や悲壮感に始まり、将来の事や次の試験の事、自分のポジション、友達との関係性、今後の事、、、などなど、彼等なりに必死に考えているんだと思うのです。全く他の事を考えていたり、他の「感情」に触れるのがどうも嫌なのです。なので、そんな状態で無理矢理「土足で入って来られる」のはとても辛いし苦しい。
繰り返しますが、必要があるときには自分で話してくるのかなと思います。その時に必要な事だけ答えてあげて欲しいな、と思うのです。また、そういう時はえてして自分の答えを確認したいと思っているのかもしれません。つまり有無を言わさず全肯定して欲しい。
それはもしかしたら女性がただ男性に話を聞いて欲しい、という感覚に似ているのかもしれません。
それを踏まえて何をすれば良いのか?
基本的にはいつもと変わらず彼らが好きなもの作ったりしながら過ごしていられればいいのかなと思います。と同時に、彼等の行動をきちんと意識して見守ってあげる事が大切なのかなとも思います。そのうち聞いて欲しそうな雰囲気だったり、サインを送ってきたり、自分なりの答えを出してくると思うので、そこを見逃さず肯定して背中を押してあげて欲しいなと思います。
もし子供が話しかけてきたら?
子供からの質問が多ければ、より良い選択肢を欲していたり、この結果を肯定的に捉え始めて これを活かした決断をしようとし始めている頃だと思います。逆境や挫折が人を強くする事はやはりご経験的におわかりだと思いますので、そのお話をしてあげていただけたら良いのかなと思います。そして、彼らは最終的に自分なりに心を落ち着ける「場所」を探し出したいと思っています。こんな風に考えている、と。その時は心からサポートしてあげて頂けると良いと思います。
もし子供たちが感情的になっていたらどうするか?
小学生の頃、僕は本当に負けず嫌いで うまくいかなかったり負けたりしたら周りに当たり散らしたり泣き叫んだりしていました。そんな時、僕の親は あえて無視していたと言います。やりたいようにやらせていたそうです。そのうち感情を発散させ終わった僕は すっきりしたのか 機嫌が良くなっていたといいます。今でも僕の親しい人たちはそんな僕の性格を知って(さすがに泣きわめいたりしませんが、機嫌が悪くなると)きちんと「無視」してくれます。僕に考えるきっかけを与えてくれるのです。我に返った僕は いつも「ごめん。」となります。何が言いたいのかというと、こういうのは相手にするとどつぼにはまるので、気にかけながらも「嵐が過ぎさって」我に返るのを待つのが最適なのかな、という事です。あまりよくないのは、共に感情的になってしまうことではないでしょうか?もちろん、常に気にかけておくことは大切だと思います。
もし切れ間なく話し始めて止まらない時は?
言葉にする事で自分自身で内面を整理したり答えを模索している所かもしれません。とにかく彼らがもっと話しやすいような環境を整えながら聞いて頂けると良いと思います。そのうちに自分なりの答えを見つけ出す時が来るかもしれません。
まとめ
とにかく、悩んだり悲しんでいる子供になにかしたいと思いがちですが、こういう時ほど子供側は「待って欲しい」もしくは「聞いて欲しい」のどちらかなのかなと思います。
能動的な行動は求めていないのではないか、というのが僕の経験での答えです。
強いて言えば、能動的に「聴く」事をして欲しい。。。
また、ある程度の共感も欲しいかもしれませんが、過度の共感は逆効果なのかなと思います。
やっぱりどうしてもわかってあげられないので…。
聴きながら※「理解」する事に徹していく事だと思います。そして、子供達が自ら出した答えに対して肯定してあげる。
どちらにしても子供達が成長する節目である事は間違いないと思いますので、そんな彼らを是非見守って支えてあげて頂けたらと思います。
そうすればきっとこの経験を糧にして、何倍も成長していくんだと思います。
親御様にしかできない大切な役割だと思いますし、ここが一番の見せ所だと思います。
絶対的な誇りと自信を持って是非前向きに対応して頂けると嬉しいです☆
※ <参考記事>
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