言葉の奥深さとコーチング

 

たとえば今 目の前のショーケースに チーズケーキとティラミスが並んでいるとします。

あなたはどちらも好きで好きでたまらない。

出来ればどっちも食べてみたい。

でも今は一つしか選ばないといけません。

 

さあ…どうしましょう?

泣く泣くティラミスを選んだあなたは、やはりチーズケーキがどうしても気になってしまいます。

「あ…どうしてそっちを選ばなかったのだろうか…」

と。

普段ならティラミスが好きすぎてウキウキしてしまうのに、チーズケーキが手に入らなかったものだからどうも後ろ髪をひかれる思いで、ティラミスを口に運ぶのです。

 

 

 

ところでそんな時、チーズケーキなんか忘れて

「うわ、まじティラミスうめ!!ティラミス最高!」

って言って食べてる人がいたらどうでしょう?

うん。。なんだか妙に素敵ですよね。

そして 特筆すべきは  そうやって食べた方がきっと美味しく味わっているんだろうなって事なのです。

 

たった一つの捉え方の違いが、ケーキの味を大きく変えてくれる。

 

そう出来る出来ないは置いといて、それってなんだか嬉しくなります。

 

 

 

 

先日、とある保護者さんと、「言葉」が僕たちに与える印象についてお話していた時、面白いお話をして頂きました。

 

お母様『そういえば、確かに言葉って一文字だけで変わりますよね。

例えば、子供たちは良く不貞腐れながら「〇〇でいい。」って言うんです。

「チョコアイスでいい。」

「ストロベリーアイスでいい。」って。

でも私はそこをあえて子供たちに

「〇〇がいい。」って言い直させるようにしているんです。

「で、なの?」

「が、じゃないの?」って。

そうするとこう子供達は言いなおします。チョコアイスがいい。ストロベリーアイスがいいって。それが良いかどうかわからないけれど、そうさせているんです。』

 

 

僕自身の考え方、そして価値観で言うとこういう躾って素敵だなって、思います。

「あ、これが躾なんだなって。」

と同時に こんな話をお聞きするたびに、言葉って使い方次第でこんなにもその後の気分が変わるんだなって、思うのです。

 

 

 

 

 

 

言葉が僕たちに与えてくれるイメージは、思っている以上に僕たちの生活を「豊か」にしてくれているのかもしれません。

たった一つの捉え方でその後の気分や味覚をより素敵なものに変えてくれることもあれば、ふとした何気ないたった一文字が とあるモノへの「好き」を再度呼び覚ましてくれる事もあるのかもしれません。

 

それは

「頑張ってね。」という激励よりも、

「頑張ってるね。」という僅かな伝え方の違いがもたらす安心感のある・なしと同じように。。。

 

 

 

言葉の「選択」を学ぶ機会というのは、一見すると後回しになりがちなのかもしれません。

なぜなら僕たちは 言葉をどうしても伝える事ばかりに想いを馳せがちで ついついそれだけで満足してしまい、

相手に伝わったことまでなかなか気にできないものだからなのかもしれません。

僕も意識しないといつもそうなってしまいます。

 

 

ただ、一度でも相手への伝わったことや1つの捉え方、一文字の違いが紡ぎあげてくれるイメージの変化にまで意識を集中させてみてみると、その変化の大きさについつい虜になってしまう事も多い。

少なくとも今の僕はそう感じてしまうのです。

 

 

 

言葉は簡単に使えるけれど、そこに意識を集中させて考えてみることはあまりないかもしれない。思っている以上に 意思や想いが伝えきれていない事も もしかしたら沢山あるのかもしれません。

それって、すっごくもったいないし、悲しい。

 

だからこそ日頃からあえて意識してみたい。

印象を体感しながら 磨きをかけていきたい。もっと上手くなりたい。

 

 

言葉ってほんと面白いし、素敵です。

 

そんな言葉のあり方に気付かせてくれたコーチングが僕は大好きで、そしてそんな僕と同じように言葉をコミュニケーションに乗せて粋に使える方々も 僕はたまらなく大好きです。

 

 

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