上手なフィードバックの仕方

例えば今、

あなたはこれから

高校の卒業式に出かけるとします。

自分なりに綺麗に服や髪を整え、

式へ向かい家を出る直前。

そこへ

自分の大好きな優しい優しい

おばあちゃんがやってきました。

おばあちゃんは大きめの鏡台の前に

あなたを連れて行くと

口を軽くつむんで、

それでも

優しい表情と目と声のトーンで

こう伝えてくれます。

「あら、ここのボタンが外れているわね。」

「このスカートのすそは少し短いかもしれないわね。」

「この髪型では少し野暮ったくみえるかもしれないわね。」

等々。。。

そう、

全身を二人で一緒に鏡をみながらの最終チェック。

その「指摘」はとても記述的で

淡々とありのままに

「気付かせてくれる」感じ。

その時の自分自身の感情としては

「ちょっと厄介で、

 修正が多くて少し不安を感じてしまうけれど

 でも確かにな~。」

と、いった所。

でも

きっとそう感じてしまうのは恐らく、

おばあちゃんのトーン、表情、

まなざしが

あっての事。

そして、

全てが終わると、

最後にこう一言付け加えて

満面の笑みで送り出してくれます。

「さすが、

 やっぱりすごく似合っているわね。

 自信を持っていってらっしゃい。」

 

 

僕自身も他の仕事に属する方々と同様に、

「フィードバック」をしないといけない場面が

もちろんあります。

でも僕自身は

そんなに頻度は多くはない気もします。

それでも、

何かを伝えなくてはならない時、

僕が大切にしたいのは

このイメージです。

 

 

ここでのポイントは以下の2点。

それは、

『気付かせてあげる事』

『背中をそっと押す+αの声かけ』

 

 

前者に関しては、

指摘する際

その場にいる両者に感情はほとんどありません。

ただただ、

視覚的に映る二人にとって「気になる」所を

淡々と共有していきます。

その際に更に気をつけるのが、

 

・適切なタイミングである事。

・本当に伝わっているのか、

相手からの反応もしっかりみながらやっていく事

 

です。

 

 

そして、

時に、記述的に淡々と指摘しても

言葉が持つイメージにより

威圧的や批判的に聞こえてしまうものも

あると思います。

その時は、

声のトーンや表情、まなざし、といった

言葉以外の動作で和らげます。

【メラビアンの法則】

https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87-1125754

 

「あ、ほんとだ~。」

と素直に相手が

とても納得した気持ちになれるような環境を

整えてあげる事ですね。

 

 

そして後者に関して。

必ず最後には、

相手が再度「アクセル」を踏みたくなる

プラスαの一言を忘れないようにします。

なぜなら、

指摘した後は、

相手は少なからず不安な気持ちになったり

少し自信をなくしかけているもの。

そんな時に

相手に合わせた最適な言葉を選んで

かけてあげることです。

 

「これができると自分は凄く助かる。」

「君ならできるよ。」

「らしくないね、もっとうまくやれるはず。」

「皆が君がうまくいってほしいと願っている。」

などなど。

これに関しては、

日ごろから相手が気にしている事を

伝えてあげるのがいいかもしれません。

 

そして、

これらの一連のフィードバックがうまくいった時

そこには1つの感動が必ずあって、

互いに感情的な気持ちを共有します。

それくらいお互いに

真剣に

そして

愛情を持って

向き合うからです。

 

 

 

でも。。。

 

結局、

行き着く先は「無償の愛」だと思います。

この子が失敗したら自分も一緒に

批判なら批判、

恥なら恥をかこうと、

本気で思えるか、

どうか。

そう思えるように

相手を好きになれるかどうか。

結局は、

そう思えない人にフィードバックをしても

あんまり意味のない事なのかもしれません。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

PAGE TOP