「すれ違い」を解決する学問について

それは僕が中学2年生の時。

その日は朝から雨が降っていて、僕は学校まで禁止されていた傘差し運転をしながら登校していました。

 

その中学はそうした校則のようなものに厳しく、バレた人はしばしば職員室に呼び出されていた。

 

その日急いでいた僕は、学校の前で傘をたためばバレないっしょっという甘い考えでいたので、

悠然と傘をさしながらチャリでかっ飛ばしていました。

 

「これまでもバレてなかったし、いいっしょ。」

と。

でも…
そんな時こそバレるもの。

 

昼休みに職員室に呼び出されました。

担任の先生なら適当に相槌うっておけば大丈夫と思っていたのですが、その日の相手は生徒指導の厳しい先生でした。

ただ、個人的には嫌いではなかった。

だからこそ、

僕は一気にビビり始めました。

 

 

 

 

その先生はずっと僕にこう質問していました。

「なんで傘なんか差しながら自転車こいでんだ?」

と。

でも、僕はうつむいたまま黙っていました。

先生はもう一度尋ねます。

「なんで傘なんか差しながら自転車こいでんだ!?」

僕は黙ったままでした。

先生は更にイライラし、語気を強めながらまたこう問いただします。

「なんでおまえは傘なんか差しながら自転車こいでんだ!?おい!」

僕はそれでも黙っていました。

 

 

そのやりとりはそれからも続き、

結局僕はそれから散々怒鳴られ続けたんです。

皆が、なんだなんだと覗きにくる中で僕はただひたすら下を向いて叱られていました。

僕を怒鳴るその声は、

お弁当タイムのゆったりとした時間を一気に吹き飛ばし、周りにいる人全員を硬直させる勢いでした。

 

その先生は顔を真っ赤にし、肩で息をしているようにもみえました。

 

それから…

僕はその先生と口を聞く事が一切なくなったのです。

 

 

 

 

 

 

さて…

僕はどうしてあの時にあんなにも簡単な「質問」に応えることが出来なかったのでしょうか?

今ならもうその理由がわかります。

 

あれは答え『なかった』のではなく、

何も言うことが『出来なかった』のだと…

 

 

 

コーチングという学問を学んでいくと、

どうしてあの時の「僕」はそこで口を開く事が出来なかったのか?

どうしてその先生はそのような対応をとっていったのか?

ということがよく理解できます。

 

 

きっとあの先生も最初は軽く注意したかっただけなのかもしれません。

我を忘れるくらいに怒りたかったわけではきっとないんです。

でも結果的にそうなってしまった。

その事実は僕にコミュニケーションの難しさと深さを教えてくれました。

 

 

 

 

 

こんな事は珍しい事では決してなく、僕達の身の回りの生活に溢れている気がします。

それは、学校や職場、そして家庭、友人・恋人関係等。。。

いたるところで。

 

「コーチング」をきちんと学ぶという事はその矛盾に気付ける事でもある気がします。

又、人とのコミュニケーションを学ぶという事だけでなく、人を『正しく』理解する事の切り口になるんだと思います。

 

 

それらを知っておくだけでこんなつまらないいがみ合いをしなくてすみますし、

何より他人をより良く理解することができる。

 

 

 

今の僕はそう思っています。

 

 

興味があれば是非見に来てみてくださいね。

TCS認定コーチ 小田原 雅

 

 

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