【備忘録〜素振りと理科の実験〜】

コツコツやるのって

やっぱり難しいですよね。

やっぱり辛いですよ、普通。

そして、

中高と部活動してると

そんな事は必ず経験するんですよね、どんなスポーツでも。

僕自身も野球大好き少年として

中高と大好きな野球をしていたわけですが、

そんな好きなものの中にも

もちろん嫌いな事がありました。

          *

「素振り」

やっぱり嫌でした。うん、ほんとに嫌。

野球してた人からしたら失格ですね。

何がって

あの回数決められて一定間隔で

みんなで数えながら揃えてやるやつ。

もうしんどくてしんどくて。。。

よくマメがつぶれたって言って

キャプテンのくせしてサボっていたんですけど、

手痛いし

つまらないし

数字だけが目標みたいな感じで

うんざりするんですよね。

今思うと部員の皆には申し訳ない事をしました。

もちろん

そんな部員の中に毎日1000回とか平気でやる人いたんです。

当時は化け物だと思ってたし、

「彼は忍耐強い」

だけで片付けていました。

でも…

僕自身も家に帰ってからやるトスマシンでの

トスバッティングや

フォーム確認の為の素振りって、

もうそれこそ彼と同様何回でも出来るんです。

きっと何百回、何千回だったと思います。

どうしてなんでしょう?

当時は考えたこと無かったのですが、

大人になってからその理由がわかったんです。

それは「没頭」してるか否かの問題だって。

没頭できる仕組みを意識してでも無意識でも

作れているかだって。

そして

それがあればみんななんだって続けられると思うんです。

そして、僕が嫌だった皆でやる「素振り」で

何千回もやる彼は、

きっと自分なりの

「ルール」を持っていたんだと思います。

          *

理科の実験の何が面白いかって、

何回も何十回も何百回も

納得する答えが得られるまで

やっていいからなんですよね。

そして

自分の頭の中で問いを立てて、

一回一回それを試行錯誤できるから。

「これならどうだろう?」

「違う。」

「じゃあこれなら?」

という感じに。

でも、

それが何回までしかやったらダメとか

こういうやり方をやらないといけないとか

これを使いなさいとか、

自分でルールを作れないくらいにガチガチにやり方を縛られると

一気に醒めるんです。

つまらないし腹が立つ。

そして気付いたら理科が嫌いになっている。

自分でルールを作れるから楽しいし

自分で飽きない問いを仮設定し続けられるから楽しい。

そして

その過程での失敗やひらめきこそが記憶に残るのに。

桜木花道だって

きっと同じ思いでフリースロー打ち続けてるんですよね。

きっと。

          *

僕は今もその経験を大切にしています。

好きなことをしなさいとか

得意な事をしなさいとか

聞こえがいい言葉として狂ったように

世間に出回っていますが、

完全に好きな事って正直誰にもわからない。

僕も実際何が好きかなんてわかってないけれど、

ただ「没頭」できる事は知っています。

それはどこか

テニスボールや骨を与えられた犬が

いくらでもそれに没頭している感じに似ている。

もちろん

それは僕が受け持つ子供達にも伝えているし、

そこに注意を払っている。

自分で決めたルール・仕組み、

そして

その後に自分が達成して嬉しくなるような

メリットや結果がないのに

誘惑がいっぱいある中高時代に

勉強なんてつまらない事しませんからね。

没頭できる何かがあるから勉強出来るんですね。

まずはそれを日々勉強しながら見つける事。

それに大学受験の早い段階で気付けることは

とても大切な事です。

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