「家には魔物が棲んでいる」
こう言われて育った高校生だった僕は
それを言い訳にして往年「家」で勉強してきませんでした。
とにかくいわゆる勉強部屋という場所が苦手だったのです。
漫画等 誘惑がたくさんあったのもあったけれど、どうも日常使いの空間ではいまいち 集中出来ませんでした。
一方で 、ファミレスやカフェといったいつもとは違う空間では 見違えるように作業が捗っていた気がします。
脳には、記憶や空間学習能力に大きく関わる海馬という部分があるそうです。この海馬の動きが活発になっている状態というのは 人のやる気に大きく影響を与えている状態とも言われています。
ところで、そんな海馬に関する ネズミの海馬の動きを調べた 実験があります。そこでは、いつも同じカゴに閉じ込められていたネズミを違うカゴにいれてみたそうです。そうすると 海馬の動きがとたんに活発になったそうです。
この実験から 、海馬を動かすにはいつもと違うことを味わったり、いつもと違う場所に行くのが得策だとも結論付けたりされる論文もあります。
街の大手コーヒーチェーンに店にはキーボードを叩く音や鉛筆を走らせる音が毎日のように響き渡っています。都心のオフィス街のラウンジやカフェでもまた沢山のビジネスマンの方々が仕事をしています。
それこそ現代は電子書籍を何百冊と入れたipad一台あってネット環境が整えば脇に抱えて、至る所で仕事が出来る時代。
オフィス派や家派ももちろんいると思いますが、やっぱり気持ちがいい日は外に出て、心地よい風を感じながらやれる仕事は俄然やる気が沸いてくるようにも感じます。
今日も街の大手コーヒーチェーンには沢山の高校生達が一生懸命勉強しています。吹き抜けの気持ちがいい静かな街の図書館にもまた沢山の高校生達で埋め尽くされています。
非日常的な空間は もしかしたら、 場所に縛られずに活動できる僕達 現代人のやる気を促す1つの科学的な証拠になるのかもしれませんね。
“自分自身の行動を変えるときは、
自分にセルフコントロールを課すよりも、
環境を変えるほうが必ずうまくいく”
引用
「Switch ~how to change things when change is hard~」
Chip Heath&Dan Heath
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