再来年の受験生(現高2生)に今のうちに伝えておきたい事

ポーランドの詩人ズビグニェフ・ヘルベルトはかつてこう言ったそうです。

 

 

『源泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。

  流れに乗って下っていくのはゴミだけだ。』

(村上春樹 自伝的エッセイ「職業としての小説家」より引用)

 

 

 

大学受験の現場をみていると、

近年 どうしても感じざるを得ないことがひとつあります。

それは

 

「先生も保護者の方も競争を避けたがっている」

 

と、いう事です。

 

 

 

今、受験がどんどん易きに流れている気がします。

かつては浪人してでも早慶にいきたいという時代がありましたが、

今は安全にいけるところ、、、しかもそれが名前すら聞いた事のないような所でも

「今のレベルで行けるから」

という理由でたいした頑張りもせずに入れるところに

等身大のレベルでいく受験生がとても多い気がしてなりません。

またAO入試や推薦入試枠の増加で一般受験で入る生徒が少なくなっています。

 

 

 

ところで、僕自身は今の日本の義務教育システムや大学側の授業運営側には

とても疑問を抱いている立場の人間です。

果たして今の学科だけをやっていて今後生きていけるのか、

というのを甚だ優秀なアジア人留学生を前によく感じるからです。

ただし、受験という競争にはどちらかといえば賛成です。

別に名前の知らない大学を悪く言うわけでも

推薦がよくないともいっているわけではありません。

有名でなくても非常に良いカリキュラムを組んでいる大学も

沢山ありますし、

そして推薦もきちんとした「試験」であることに間違いないからです。

ただ、それ以前に、

脳に汗かいて勉強するという風土や習慣が薄れてきている事実に

危機感を抱いているのです。

 

 

 

そんな中、

必死に高い目標を掲げて頑張っている受験生がいるのも確かです。

彼ら彼女らは、自分の目標をきちんと描き、リアルにイメージし、

そこに行きたいと強く思って日々勉強しています。

時に周りから色んな誘惑だけでなく、馬鹿ににされる事もあるでしょう。

ペースを乱されることも多い。

その度に目標との差が思うように縮まらなく焦りや悔しさを感じる事もあると思います。

だからこそ僕は、このような勉強しづらい世の中でもあえてチャレンジする高校生達に

この事を伝えたいと思うのです。

 

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