浪人していたこの時期。

 

 

詰め詰めの状態で成績も思うように伸びていかず、勉強をしていても溢れる不安に苛まわれては とてつもない孤独感に苦しめられる時が何度もありました。

 

その時間は今思い出しても ほんとに怖くて切なくて寂しくて…

おまけに鹿児島から出てきた僕にとって東京は寒くて、その寒さが何より孤独感を助長させていた。

 

もうほんと勘弁してくれ。って感じだった。

 

 

 

 

でもそんな時

そんな僕にも一縷の望みというか 希望となるものが確かにあって、

 

 

それが

 

 

 

 
大学後にしたい事を妄想する時間だった。

 

 

 

 

 

 

 

大学入ったら思う存分好きな勉強しよう。
とか
免許を取って温泉とか行きたいな
とか
存分に野球やサッカー、バイトとかしたい、
英会話したい
などなど…

 

 

とにかく入学後にやりたい事を妄想していたら、無意識に絞られがちだった視野が少し拓けていって、

時に

『まあいずれそれも時間の問題で体験できるでしょ』

という楽な気持ちに触れられては、

そんな時の僕は少しだけ落ち着きを取り戻して、自然と安心して眠りにつけていけた気がします。

 

もちろん、

「落ちても別に死ぬわけではない 」

とまでは開き直れなかったけれど…

 

 

 

 

 

 

日々勉強しているとどうしても視野が狭くなる時があると思います。
周りは「君はひとりじゃないよ、みんな付いているよ。」とか
「みんなも孤独なんだよ。」と言うけれど、
やっぱり辛いものは辛い。

 

 

そんな時楽になるのは そうした『目標の後の自分の楽しみ』なのかもしれない。

もしくは、成し遂げた後の更なる 『目指すだけで にやにやしてくる自分だけの目標』

 

 

それがすれすれの状態で戦っている自分へのご褒美というか優しさ。

風邪引き後のすりおろしリンゴのような甘さと優しさと 希望。

10年前の僕にとってはそんな感じ。

 

 

 

 

 

皆さんにとって今 合格後に真っ先にやりたい事はどんな事ですか？
それをしている時の自分はどんな気持ちを抱きながら 自分を見ていると思いますか？
隣には誰が一緒にその瞬間を分かち合ってくれていますか？

 

 

 

心を落ち着けて 寝る前に少しだけ考えを巡らせてみると

張り詰めた中でも安らかな気持ちになって

穏やかに眠れるようになるのかもしれません。