中・高生の勉強を見させてもらっていると ふと
「あ、これ前にも伝えたことあるかな?」
と 思うことがあります。
たとえば最近であったのは
英語の音読の仕方
ただ回数を稼ぐ為に棒読みでこなすのではなく、
1、2回でもいいから 自分がその英文を書いたのだと思って 、問いかけたり主張したりするように気持ちを込めてなりきって音読すると なんだか夢中になれるよ~
と、
普段の僕は 新たに音読を始める子達にはお伝えするのですが、案外うまく伝わっていない事もあるようです。
そんな時 僕はと言うと
他の子にも言っていたり、
前にも同じ事伝えたのかな~って思っていたりして
それ故に時に同じ事を伝えるのを躊躇してしまったりするわけなのですが、
最近そうした音読の話を そうやって以前した事があると僕が思い込んでいたある子に ふと伝えてみた時、
その子が妙に
「あ~~」
といった表情で納得しているのを見た事がありました。
ん?
とその場では思いましたが、帰宅後 案の定 彼女から
「教わった方法で音読してみたらすごくやりやすかったし、なんか気持ちよかったし、身についた気がします。もっと早く知りたかったです。」
というメッセージが届いたのです。
その時には 僕も 幾分か複雑な思いだったのですが 、結果的にこう 思ったのです。
自分が当たり前に思っていること
伝えたかなと思ったこと
そして、
大切だと思っていること、は
相手の行動に実際に表れてくるまで何度でも伝えていかないといけないな
と。
僕達は普段 話を聞いているようでうまく聞けていなかったり、
時と場合 引いてはタイミングによって
うまく理解できていない事があるのかなって思います。
僕自身もよく身近な人に「え〜前に言ったじゃん。」という事を伝えられたりします。(もちろん、それは僕自身がきちんと聞いていないのがいけないのですが…)
そんな時、 伝えた側と伝えられる側には小さなすれ違いがきっとあって、しばしばそれがいつのまにか大きくなってしまい、気付けばすれ違って仲が悪くなる事にも繋がったりする事もあるのかもしれません。
でも、そうした時にこうして何度か確認の意味も込めて伝えていく事で 幾分かそうしたすれ違いは事前に回避され、より長く良好なコミュニケーションが続けられる気もしているのです。
ところで、僕が講師として開講させて頂いているトラストコーチングで
「(相手に)伝わったことが伝えたこと。」
というのがあります。
特に僕も含めて先生と呼ばれてしまう職業の方々はそうした伝えたつもりの事が日常的に 沢山あるのかもしれません。
そうした時にしばしば目撃する 、「自分はきちんと伝えたのだから 相手が悪い」というのもなんだか違う気がするのです。
大切な事、当たり前だと自分が考えている事はきちんと伝えていく。
そして 相手の行動を見て初めてきちんと自分が伝えたいことが伝わったと理解する事。
最近の僕はふと、そんなことを思ったりしたのでした。
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