浪人生(受験生)を支える立場の方々へ

高校の卒業式もピークを迎えています。

その中で『進学を決めた』受験生もいれば、もう一度チャレンジをしようと『浪人』を選択する受験生もいると思います。

 

 

 

今日は そんな『浪人』について。

 

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今、大学受験では現役生も大学のブランドにこだわる子が年々減少し、

更には、経済的にも負担がかかる浪人を選ぶ子は今ではとても少なくなっているように思います。

 

 

 

僕は一浪して大学に入ったので、どちらかと言えば そんな少数派の選択をする事になりました。

 

上京して誰も友達がいない場で浪人をしたのもあり、結構辛かったな、というのは今でも覚えています。

 

 

あの孤独感は辛いものがあるので、よく街で群れながらたむろっている浪人生を見かけると、群れるのが嫌いな僕でも共感できます。

 

 

本当に孤独。

 

 

 

そもそもまず何が辛いって、属す所がなくて宙ぶらりんな状況で日々を過ごさないといけない事です。

 

これまでは「高校生」という肩書きがありました。

周りは「大学生」

就職していたら「会社員」

という肩書きがあります。

 

つまり、

【自分は何ものなのか?】

というのが明確に定義されていた。

 

 

でも、浪人生はそれがありません。

 

 

社会の一員としての「ネームプレート」がないのは本当に辛いんです。

 

 

 

そして、もう1つ。

自分だけでなく周りの期待が自然と上がってしまう事。

 

 

1年あるからもっと上の大学を目指して当然でしょう、という周りの無意識のプレッシャーが一気にのしかかります。

 

 

例えば、跳び箱で5段でつまずいたら普通は4段に下げます。

でも、それがいきなり8段くらいを要求される。

そうしたプレッシャーを日々感じながら勉強しなくてはいけない。

 

 

しかも現役で受かった人達が華の大学生を満喫しているのを横目に見ながら。

 

 

 

 

 

 

もちろん、ここでこの「孤独に耐えられる力」はその後の人生にとても活きてくるのかもしれません。

 

僕自身もそこでの経験によって あえてひとりになって逆張りしながらいろんなチャンスを掴めるようにもなりました。

 

 

ただ…

やっぱりあの時の生活は時に荒れてしまう事もありました。

 

 

 

そんな彼らに少しでも僕は皆が気付いてあげてほしいな、って思います。

 

浪人生や受験生はこうあるべき、

何十時間もやって当たり前、

といった考えに僕達はどうしてもなってしまいますが、安心感がないとやっぱり辛い。

認めてもらえないと辛いです。

特にSNSはそれがプライベートにまで進出してしまっている彼らにとったら脅威です。

 

 

彼らだって止められないし、ますます孤独になるのだから。

 

 

 

 

そんな彼らにはまず「理解」から入ってあげて欲しいんです。

 

少しでも、

一ミリでも行動が変わった、挑戦したなら、

それを「理解する」努力をしてほしいんです。

最終的な目標を高くするのと、

現時点での目標が高いのとは全く別なのかなと思います。

 

 

最終的に高く「跳びこえる」には、初めは小さな段から跳んで「楽しさ」と「自信」をつけてあげる事が先決だと、僕はそう思っています。

 

 

 

 

とはいえ、浪人は 長い目で見ればとても素晴らしい経験になると思っています。

ちょっとやそっとの挫折で 折れない精神力が つくし、周囲に流されず自分の頭で考えて様々な決断を下せるようになる。

 

そうした 力による恩恵は 大学に入ると至る所で無意識のうちに発揮されると思います。

 

 

 

今だから言えるところもあるけれど、僕は『現役で大学に入らなくて良かった』とさえ たまに思う事もあります。

 

それくらい 捉え方が大事なんだと思うのです。

 

 

浪人しても それはそれで素敵な将来は描ける。

結局はそれを活かすも殺すも自分次第。

 

より良い選択と飛躍に繋がる経験になる事を心から願っています。

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