子供との良好な関係を築く適度な距離感とその方程式

子供がいない僕がこんな事を話すのは

いささか恐縮なのですが、

逆にだからこそ見える視点というのがあるのではないか、

とも思っているので

失礼は承知で書かせてもらえたらなと思います。

 

 

大学生の頃

僕は自分の感情をうまく整えることができませんでした。

もちろん見方によっては

それはそれでいい面もあるのかもしれないけれど、

少なくとも僕はそれで後悔することの方が多かった気がします。

それは勉強に対してもそうだし、

人間関係に関してもそうだったんですね。

そんなある日の事、

僕は何気なくあるメモを残すようにしたんです。

それは、自分が調子が良い時、

もしくは自信がほとばしってる時

どんなことを考え、どんな音楽を聴き、

どんな言葉を使い、どんな生活リズムを送っていたのかを残してみた。

要は、自分が良いパフォーマンスをする時の方程式を自分なりに作っていったんです。

それは大げさに言えばどこかイチロー選手のルーティンワークに似ているのかもしれませんが、

そうした「情報」が増える度に僕は割りと穏やかに気持ちを整え、

色んなことに取り組めるようにもなった気がします。

もちろん今でもある程度の波はありますが、

以前と比べればずいぶんと管理しやすくなりました。

さて、

ここで僕は思うんです。

これって親と子供との距離感にも応用できるのではないかなって。

 

 

例えば

保護者の方と思春期の子との関係性の悩みってなかなか消えないものですよね。

皆さん悩んでいらっしゃるように伺えます。

それで僕なりにそれはなぜなのかを考えてみたのですが、

それは互いに相手に対する熱が違うからなんじゃないか?と思ったわけです。

例えば、保護者の方は割りと良い意味でも悪い意味でも

子供が第一優先の生活になりますよね。人生や生活の中での。

でも、子供達って全然そうじゃない。

学校だったり友達だったり恋人だったりスポーツだったりと、

残念ながら親よりも大事なものって凄くいっぱいある。

僕だってそうでした。二の次三の次。

(もちろん、もしもそんな保護者からの安心の基盤が崩れてしまったら

あたふたしてしまうくらい弱くてもろい「自信」しかないわけなのですが、)

なので、そんな関係性にズレのある状態だと

なかなかうまくいかないのも当然だと思うんです。

少なくとも「子供が言ったようにしてくれない。」

などというのは当たり前なんじゃないかな、と。

だって、恋愛や友情なんかでもそうですよね。

そこには、

二人にとっての安定する距離感ってのが必ず存在していて

それらのバランスが崩れると大抵うまくいかなくなる。

そんなもんなんじゃないかなって思うんです。

そういう意味でも

ある程度子供に「追わせる」距離感を掴むのがいいんじゃないかなって思います。

その為には、

過去にそのような良い状態だった時…

つまり、

たま~に良い関係になる時に自分が無意識にやっている事を

把握しておく、というのはとても良い事なんじゃないかなと思います。

例えば、これまでに子供と良い関係性が出来ていた時、

自分はどんな事を考え、どんなスタンスで接し、

どんな言葉を使っていたのか?…等

自分なりに分析してみるといいと思うんです。

もしくは、

子供が甘えてきたり、良い感じだなって時に

それとなく子供に直接聞いてみるといいかもしれません。

もしくは近い人に聞いてみるのもいいと思います。

うまくいっているときに自分が無意識にやっている事は何なのだろうか?

と。

 

 

タイガーウッズは調子がいい時、

自分のフォームで無意識にやっている事を自身のコーチに

細かく「フィードバック」してもらったといいます。

そして、いざ調子や感覚がつかめなくなった時などに、

その調子が良かった時に無意識でやっていた癖や動作

再度細かく教えてもらい、

より調子がよいフォームへと近づけていったといいます。

 

 

今自分がうまくいってるとき

どういうことを無意識的にやってるのでしょう?

近くの人にその様子を聞いて、

メモしておくといいかもしれませんね。

 

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