日々生活していると、子供達にやってほしいことっていっぱいありますよね。
それは日ごろのちいさな雑務や手伝い、小さな子の面倒見、そして 宿題まで。
ちょっと押し付けがましいかなあとも思うけれど、やっぱりそれらをやって欲しかったりするのではないかなと思います。
僕自身も家庭教師として、どうやったら生徒の子達全員がきちんと宿題をやってきてくれるのか?に 日々格闘している身でもあるのでお気持ちは凄くよくわかります。
でも、残念な事に全てがうまくいくわけでもないし、何度も裏切ら?れることもあるのかなとも思います。
僕もうまくいかないことだらけです。
ただ、そんなこんなで最近は以下2つのことを強く意識・徹底する事でうまくいき始めることが多いので共有させてください。
これは、ちょっとうまくいかなくなってきたかな~
調子崩してきたかな~
と、感じたら僕がまず立ち返ることのひとつでもあります。
それは、
【子供達自身で決めさせてあげる事】
そして、もう1つ。
【小さな約束を積み重ねる事・完了させる事】
具体的に見ていきましょう。
ところで、僕たちの目から見て一見簡単なことでも 彼らからしたら難しいことってあるのかなとも思います。
例えば宿題だと、先生がこのくらいはやって欲しいと思う量を提供する事が多いものですが、やってこない子達も沢山いる。
もちろん無理やりやらせる手もありますが、なんかそれも反発ばかりでうまくいかない。
実際 僕自身そうされればされるほど反発してやらなかったものです。
そんな時に、この【自分で決めさせる】というのは効果的です。
では、どうするか?
宿題を出すときに一番最初に
「じゃあどのくらいやれそうかな?」
って聞いてみます。
そうすると
「このくらいかな~」
と返ってくる。
でも 大抵それって僕の機嫌をみながら決めているから まだちょっとハードルは高いんですよね、そういう子達にとって。
だから案外やってきてくれない。
なので更にもう一歩踏み込んで聞いてみます。
「じゃあ、無理なくストレスをあまり感じずに出来るのはどのくらい?」
そうするとより現実的な数字になって返ってきます。
もちろんその答が仮に半ページとかでもいいんです。単語10個とかでも良いし、
「え、それ、5分で終わるんじゃん!?」
的なものでもいいと思うんです。
それでも構わないから とにかく確実にやってきてもらう。完了できることをイメージしてもらう。
そうすると今後継続的にやってきてくれる率が高くなんです。
ちなみに更に言うと、
『じゃあ、その実際にやった宿題を俺が確認するにはどうすればいい?』
と聞いてみれば また幾分か確率は上がります。
※ここらへんは心理的なテクニックを使っていますが、詳細は省かせて頂きます。
さて、おさらいです。
ここで大切なのは、自分自身で決められる・自分に決定権があるという自発性と、このきちんと「やった」という完了感 なんだと思います。
そして、そこをきっちりやってきたらその行動をきちんと認めてあげる事。そしたら次もまた同じように決めさせてみます。
そうやって少しずつ 少しずつハードルを高くしていく。そうすることで当たり前の基準が上がっていく気がするのです。
跳び箱も始めは自分が飛べるとこから自分で始めて 徐々に高くしていきますよね。それと同じなのかなぁと思います。
彼ら彼女らは自分自身でも中途半端なのをきっと知っているんだと思います。
そして、一度決めてできないと
「やっぱりできなかった」
というようにどんどん自分のセルフイメージが下がっていく。
更に、その「やり残し感」が次への行動を大きく縛ってしまう気がします。重りをどんどん背負っていってしまうようになるんだと思います。
結果的に負のスパイラルに陥っていって、ひいては自分の行動に自信が持てなくなってしまうのだと思うのです。
勉強に対しての強固なネガティブイメージはそうやってつけられていく気がします。
でも一方で、こうして確実に自分ができる事を一つ一つ積み重ねて いく事で『結ばれる』自分自身との約束が、
逆によりよい勉強や宿題へのイメージを作っていきます。
繰り返します。
大事なのは2点。
0から1のエネルギーが心理的なハードルが高いので、自分で決めさせてあげる という事。
そして、
どんなに小さな事でもいいからひとつの達成感や完了感でエネルギーを蓄えて次の更なる高みの行動のきっかけを掴んでもらうということ。
今回は勉強や宿題についてのテーマでしたが、もしかしたら家での活動にも置き換える事ができるかもしれません。
機会があれば是非試してみてくださいね☆
また、小学生低学年のお子様がいらっしゃる保護者の方には是非 家でのお勉強で試して頂けると嬉しいです。
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