マインドリーダーでありパフォーマーでもあるトルステン・ハーフェナーは、
自身の著書でコミュニケーションで大切な事を
「内容のレベル」と「関係のレベル」の2つの軸を用いて明快に説明しています。
つまりそれらは各々、
メッセージの内容そのものなのか?
はたまた相手との日頃の関係性により生じてくるものなのか?
というものです。
ハーフェナーはこれらの2つのレベルを両方ともバランスよく行うことで、
より良質なコミュニケーションが取れると述べています。
さてハーフェナーは中でも、
それらを【氷山の一角】という表現を用いて、
対立時の人間関係を端的に説明しています。
〜水に浮かぶ氷山を想像してみてほしい。
氷山の多くとも20パーセントが水面より上に出ている。(内容のレベル)
つまりすくなくとも80パーセントは水面下に沈んでいる。(関係のレベル)
氷山の見えている部分が事実のレベルの象徴だとする。水面下にあって見えない部分は、すべて(言外の意味、ボディランゲージや表情)だ。
〜中略〜
もしも2つの氷山がぶつかるとしたら、まずはどこの部分がぶつかるだろうか…?〜
僕達は時に 、
ことの対立において「内容のレベル」で解決をはかりたがります。
何か相手といさかいがあった時やそう感じた時、
文字どおり伝える「内容」で説得しようと試みるかもしれません。
ただ、
こうして考えてみると「内容のレベル」での問題が明るみに出る頃には、
もはや「関係のレベル」ではもうすでに深刻な状況になっているのかもしれません。
そしてこれらは
夫婦や恋人同士の仲をはじめ、
会社でも学校でも、
様々な場面でのコミュニケーションでみられる事象です。
これらを踏まえると、
普段から何を言うのかではなく、
どんな関係性を目的にしたコミュニケーションを積み重ねていく事ができるのか、
(→もちろんコミュニケーションと一口に言っても言葉だけにとどまらないかもしれません。)
が大切だと言えます。
そしてその先に、
もしかしたら「信頼」と呼ばれるものがあるのかもしれません。
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