相手の話を聴く事・理解するという事

例えばよく僕達は、相手の話を聞いてるように思ってしまいます。

「うんうん。」

「そうだね、辛いね。」

と。

そう思いきや、時にはしびれを切らし こうも言ってしまいます。

「それってつまりこういうことだよね?」

「こうすればいいんじゃないのかな?」

。。。

そんな時、

聞いて欲しい側・話している側からするとこんな気分になるかもしれません。

「いや、ちょっと違うんだけどな〜。」

「いいから、黙って最後まで聞いてくんないかな〜」

「この人は一体私の見方なのだろうか。。。」

 

 

僕達はよく相談に乗りたがります。

しかも面白いのは、

自分が安定して「いない」時ほど人の相談に乗り「たがる」気がする事です。

男性はなおさらかもしれないですね。

なぜなら、手っ取り早く自分自身が承認されるから。

必要とされて嬉しくなるからかもしれないんですね。

僕だって昔はよくあった気がします。もちろん今もたまーに。

同性・異性問わず、

 

【なんか悩んでたるする?相談乗るよ。】

 

もちろん全てがこういう理由ではないし、

僕もたまに口癖で無意識的に言ってしまう事もあります。

例外はいくらでもありますし、

アドバイスがほしい時はいささかそういう方が都合がいいかもしれません。

 

 

ただ、こうした相談の乗り方・乗られ方は時にもろさや危うさもはらんでいる気がします。

しばし、話し手側も ちゃんと聞いてもらえてる感じが伝わってきにくいからです。

そして、聞き手側も そもそも自分が安定して「いない」から、

無意識に手っ取り早く解決策を提示して認められようとする事があるからです。

結果として、冒頭のようなやりとりになってしまいます。

どちらにとってもあまり良い時間にならないかもしれません。

 

では…

どうすれば良いのでしょうか?

 

聞き手として大切なのは、まずはそもそも「余裕」を持つ事だと思います。

心の中に「空白」部分をきちんと作る事が出来ているか否か。

作家の村上春樹氏に言わせれば、それを「個の回復スペース」と定義するかもしれません。

そんな空白部分。

それがないと非常に偏った聞き方やアドバイスをしてしまう気があるように感じます。

なので、まずはそこから。

そして、

そこからこうしたイメージで進めると良いかもしれません。

 

 

【真っ白な大きなキャンバスを前に、話し手主導で一緒に絵を描いていく、色をつけていく】

 

 

彼らは…

つまり話し手側は時にいろんな色を使いたがるようです。

それをひとつひとつ聴き手である僕等は確認しながら色をつけていきます。

描いていきます。

 

――― この色でいいのかな?―――

――― あ、この色をこういう風に使うんだ。知らなかったな。―――

 

特に「オレンジ」や「ピンク」は要注意。

人によって随分イメージや認識が変わりますもんね。

だからどんな色なのかしっかり聴いていく必要があります。

うっかり自分の色を使わないように。。。

 

 

きちんと相手の話を聴く

というのはこのプロセスの事かもしれません。

このプロセスに話し手はきっと安らぎを覚えるんだと思います。

そして、

この過程で話し手が充分に安心感を得たり満足した時、

僕達はほんとに人の話を【聴いた】事になるのかもしれませんね。

 

 

※更に詳しい内容はこちらの僕の講座を受講して頂けたら、と思います。

トラストコーチングスクール

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