コーチ型 教師のアプローチ 1

〜勉強を教える前に大切にしている事〜

 

私には 生徒さんとの初顔合わせで まず観る視点というものがあります。

これは今のところ、私が人材教育に携っていく中で 一番大切にしている視点でもあって、

私が常にセッション時に考慮する視点でもあります。

もちろん 勉強 面ではありません。

むしろ 勉強の話はこちらからはほとんどしません。

本人が話してきたら話す、くらいにしていますし、これは御家庭でも言える事かもしれません。

どうしても勉強の事を話して欲しければ、勉強の話をしたくなる心理状態を作り出してあげる事が先決だと 私自身は考えています。

 

さて、ではその視点とは一体なんなのでしょう。

 

 

 

 

それは、

 

その子の「勉強」以外のバランスがどうであるか?

 

です。

 

 

 

 

子供達は勉強が大切なのは誰よりもきっとわかっているはずです。

それまで幾度となくいろんな大人の方々から言われ続けてきているからです。

だからこそ

勉強したい思っているだろうし、

良い点取りたいとも思っているし、

出来る事なら 良い点取って自慢出来るならしてみたい、

ってきっと心の奥底では思っているはずです。

たまに「別に良い点を取りたくない。 」と話す子もいますが、それは得てして 「そんな点数を取れるわけがない。」と 勝手に思い込んでいる場合が多い気もします。なぜなら 取れる自分である事(可能性がある事)が辛いから。(この辺はトラストコーチングBASIC講座 で詳しくやります。)

 

 

 

さて、そんな希望や欲求がある中でも勉強出来ないのは、それ以外の事で頭がこんがらがっていて 自分自身で上手く整理出来ていないからです。

 

 

 

それは、

家族の関係性だったり

友人の事だったり

異性の事、

部活や趣味の事や

経済的な事

そして長年付き合ってきた自分のコンプレックスなど…

はたから上手くいっているように見えても 幾つかの重要な要素に その子ならではの(悩み)というのがあって、

それらに考えが持っていかれて ソワソワした状態で日々を過ごさざるを得ない状況にあるからなんだと思います。

 

 

 

 

なので、そうした複雑に絡まりあったを「悩みのようなもの」をひとつひとつを解きほどいてあげられるようにしていくことが必要だと考えるわけです。

 

但し、ここで大切なことが1つ。

 

それは、決してこれらを解決しようとは思わない事。

 

なぜなら、それらは得てして本人自身が解決したいと思っていない事も少なくないからです。

 

それよりも それらを子供たちが無意識に一時的に置いておける、一時保管場所…

言い換えると、それらの「悩みのようなもの」を彼ら彼女らが一時的にしまっておきたいと思えるような「引き出し」みたいなものを準備してあげる事です。

 

そうする事で初めて 勉強へと考えを移すことが出来る状態を作りだす事ができます。

 

 

 

 

もちろん、バランスというのは時に意図的に崩したり、はたまた崩れるのが逆に良い場合もあると思います。

例えば 、バランスが極端に崩れている場合(ここでは何かに対する怒りや悲しみ等)というのは、

それに付随する形で感情エネルギーも突出している事が多いので、

それらを上手く使いこなせればモチベーションに転化させていく事も充分可能だからです。

 

もちろん 扱いは非常に難しく 持っていき方やタイミングが何より大切になってきますので、一層 専門的になってくるわけですが…

 

 

 

 

さて、ここでもう一度おさらいします。

確認するポイントは2点です。

【今 子供達のどんな所にバランスのズレが見られると考えますか?】

【その原因として挙げらそうな事で 、皆さんが 今 この瞬間に取り除いてあげられそうな事にどんなものがありますか?】

 

何かのヒントになれば嬉しいです。

 

 

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