Ralph Laurenのお兄さんはなぜ姿勢が良いのか?

 

「今でしょ」というフレーズで一昨年 話題になった 予備校講師の林修先生は、

ある時 保護者の方へ『子供に姿勢の正しさを躾けること』について説いたことがあります。

それは、

“普段の生活での姿勢の正しさは、子供がよりよく成長していく為そして、子供が勉強に対して集中力ややる気を発揮しながらやっていくための 一番の基礎になるものだ”

という主旨のものでした。

 

最近は僕自身も姿勢について考える事が多々あり、それについても考えてみたかったので 今日はそうした正しい姿勢について考察してみようと思います。

 

 

 

 

場所は 表参道にあるRalph Lauren。

Ralph Laurenというブランドは どこかおしゃれで 、僕自身 ポロシャツやマフラー、ネクタイ・下着等 パーツパーツとしても持っているとなんだか「嬉しいな」と感じるブランドの1つです。

皆さんの中にも好きな人は多いのではないでしょうか。

そんなRalph Laurenの表参道の店舗の前にいつも立っているイケメンのお兄さん。なんだか 妙に背筋が伸びている気がします。

 

 

 

ところで僕達は小学生の頃、体育で【気をつけ、休め】を習いました。

『気をつけ』は姿勢を正し、休めは両手を後ろで組んで足を少し開く…あの姿勢です。

当時 従順に躾けられてきた僕達は それを「文字通り」そのまま理解し、気がつけば「気をつけ」が 緊張感のあるきつい姿勢、「休め」が楽な姿勢という認識で今まで生活してきました。それからというもの 僕達は今 色んな場面で「休め」の姿勢をとった行動をしています。

それは、人を待つ時からテレビやゲームをする時そして 仕事や勉強をする時まで…

僕達は「楽な」姿勢で何かに取り組みたいと思って 姿勢を崩して何かをやっています。でも、ここで考えてみて欲しいのです。

 

果たしてそれは本当なのだろうか、と。

 

 

 

 

 

東アフリカの半遊牧民として知られているマサイ族は、あらゆる身体能力の高さを持つ民族としてよく知られています。そして、その中でも目を引くのが「ウォーキング」です。昨今では、そうしたマサイ族の美しいウォーキングにヒントを得た靴なども売られているようですが、彼らの美しいウォーキングの基礎になるであろうこの「美しい姿勢」は、僕達に様々なヒントを与えてくれます。

 

たとえば 彼らの生活(仕事)は主に「立って」行う事がメインです。それは今でも彼等が狩猟や放牧を主としたことを仕事としている事からもよくわかります。そして、座って仕事や勉強を行う事が主の僕達とは暮らしぶりがたいそう違っているわけですが、そうするとここである1つの疑問が浮かび上がってくるのです。

 

 

 

じゃあ、なぜ 彼らは長時間キツイ「はず」の美しい・正しい姿勢をいつまでもしていられるのだろうか?

 

 

 

さて、こうするとここで1つのある仮説が浮かび上がります。この疑問に対して一番シンプルに説明できるであろう仮説です。そして、それらは【気をつけ、休め】で育った僕達に対する大きなアンチテーゼとなります。

 

それはつまり こうです。

 

 

姿勢が正しい方が 疲れないから、その方が楽なのかもしれないから。

 

 

 

 

現代のようにパソコンやスマホ・テレビ・ゲーム等が広く発達した環境で育った僕達は、どうしても気付けば前かがみの姿勢になってしまいます。今のところそれが、人を猫背にさせている理由の1つとして挙げられるわけですが、(もちろん、農耕時代の名残としてもあるでしょうが、それらは今回は無視します。)それによって今様々な弊害が出ているのも事実のようです。

 

それは 内臓圧迫による胃腸の不調・便秘・肥満、血管を圧迫する事からくる手足のしびれ・脳梗塞・クモ膜下出血の危険性 等から気分やテンションの落ち込みまで。

 

一方 姿勢の良さは 私達にあらゆるメリットを与えてくれます。

心肺機能や運動機能、集中力の向上、気分の安定感から自信や見た目・雰囲気の魅力の向上。

姿勢を良くすることは僕達に沢山の恩恵をもたらしてくれます。今では 姿勢やジェスチャーこそがその人のセルフイメージや自信を形づくるものだ、とする主張もあるくらいです。

 

では、それにもかかわらず僕達はなぜ姿勢を崩すのでしょう?

そこには少なくともこうしたイメージがたくさんの人にあるからではないでしょうか。

 

 

だって正しい姿勢ってつかれるじゃん。

 

 

 

姿勢を崩すのは 、【正しい姿勢を続けているのはキツイもの】  という 本当かどうかもわからない 幼い頃に刷り込まれてきた 事実に必ずしもそぐわないイメージを持っているからかもしれません。

そして これを打開するにはこうしたイメージの構築が必要になるでしょう。

 

それはつまり、

 

姿勢が正しい方が疲れない、楽なんじゃないの

 

 

 

確かによく考えてみると 正しい姿勢は体重がバランス良くかかります。重心が安定しバランスが良いので その部分が「緊張」しなくなるでしょう。結果としてそこに無駄な体力を使わなくなるかもしれません。また 背筋を伸ばす事で横隔膜が開き正しい呼吸ができるようになります。正しい呼吸が出来ると より深い良質な呼吸もできるようになり、それがそのままリラックスした状態になるのではないでしょうか。

 

そう考えると 僕達がこれまで習ってきた【正しい姿勢=疲れる】の考えから離れ、

【正しい姿勢=疲れない】

という理屈も理にかなってくるのではないでしょうか?

実際、僕の周りにいる勉強にしても 仕事にしても 健康に見える方々は皆さん 姿勢が良かったりします。

 

 

 

 

クリスマス前の休日だった昨日もきっと沢山の方がプレゼントを買いに表参道のRalph Laurenを訪れたことでしょう。そして それを見守ったはずのイケメンのお兄さん。

そんなお兄さんが姿勢が良いのは、その方がブランドイメージとして映えるというのと同時に、もしかしたら背筋を伸ばして姿勢良くいることが『楽だから』なのかもしれません。

 

 

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